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遺言・相続


遺言は誰がため?:子供のいない中年夫婦の場合

Aさん(56歳・主婦) 夫(58歳・公務員)と2人暮らし、子供なし

少し前まではどちらかが亡くなれば、それぞれ家屋敷、預貯金を全て相手が相続するとばかり思っていたそう。

それが、親しい友人のご主人が亡なったことをきっかけに考えが変わった。
その友人も、子供のいない夫婦であった為、相続する際に夫の兄弟に認証はんこをもらうのが大変で、それがきっかけで夫側の親戚と大変気まずい関係になってしまったと、聞かされた。一時は人間不信になったことも聞かされた。

実際Aさんのような勘違いが世間でありがちなのです。法律上は亡くなった配偶者の兄弟にも相続権がある(父母が生きていれば父母に相続権がある)為、事は簡単に運びません。最悪の場合、唯一の財産である自宅を処分し、分配しなければならない事にもなります。

ここで有効な対策としては、夫が妻に、妻が夫に、お互いに遺産の全てを相続させるという内容の遺言書を作成しておくことです。
Aさんの場合もこの方式にのっとり、遺言書を作成する運びとなりました。形式は公証人の作成する公正証書遺言。遺言書は自身で書き記す自筆証書遺言でも構いません。
今回のAさんは公正証書を望まれたので、私が立会い証人となり、Aさんご夫婦と共に公証役場に出向き遺言書を作成してもらいました。
Aさんご夫婦には遺言書の正本をお渡しし、謄本は事務所管理室に大切に保管しています。


悲喜こもごも 遺言執行者は嫌われ役?

Bさん(50代前半)

Bさんの叔母にあたる方が遺産の全てを生前世話になったBさん夫婦に遺贈するという、遺言書を持っているという。しかし、銀行に遺言書を持って預金を解約しようと思ったができなかったためご相談に来られた。

ご持参された遺言書は公正証書で作成されていたが、肝心の遺言執行者の選任がなされていなかった。
遺言執行者とは、文字通り遺言の内容を実行に移す役目を担った人で、多くの場合、遺言執行者なくしては遺言の内容は現実化できない。金融機関に対し、亡くなった遺言者名義の預金の払い戻しを請求できるのも遺言執行者なのだ。
Bさんのご希望は私に遺言執行者になって欲しいというものだった。
早速、遺言内容の確認と法定相続人の調査、遺産の調査を開始し、平行して家庭裁判所に遺言執行者選任の申立をした。約1月程して家庭裁判所から、私を遺言執行者に選任するという審判が下った。
これ以後、私は遺言執行者として執務することになるのだが・・・・この種の事件にありがちな難事に遭遇することになった。


悲喜こもごも 遺言執行者は嫌われ役?

Bさん(50代前半)

今回の遺言者Bさんの叔母(仮名:花子さん)は、生涯独身で子供はいない。この場合、花子さんの相続人は花子さんの5人いる兄弟姉妹になる(父母はすでに死亡している)。Bさんの母親は花子さんの姉にあたり、花子さんとB子さんは叔母と姪にあたる。
花子さんの生前は兄弟姉妹の交流はあまりなく、家が比較的近いBさん夫婦が何かと花子さんの面倒を見てきたのである。花子さんの遺言書が花子さんとBさん夫婦のそんな関係を物語っている。
ところが、いざ花子さんが亡くなると兄弟姉妹の中には相続権を主張する人が出てくるもので、今回は花子さんが亡くなる2年程前から花子さんと同居していた花子さんの妹(仮名:龍子さん)が、強硬に相続権を主張した。

花子さんは亡くなる3年程前に京都市から大阪府に家を買って引越してきた。Bさんが大阪に転勤になった為、その後を追うように大阪に越して来たのである。その後近くのアパートに住んでいた龍子さんが花子さんの家を頻繁に訪ねるようになり、いつの間にか転がりこんできたそうだ。Bさんは最初は定期的に花子さんの様子を見に来ていたが(この当時花子さんは心身共にしっかりし、独り暮らしに十分耐えられる状態であったそう)、いつ行っても龍子さんが花子さんの家にいる為、段々訪問し辛くなっていった。龍子さん曰く、「花子さんの体が衰弱して独りでは生活できないので自分が買い物、料理、洗濯等家事を全てしてあげた。花子さんが病院に行く際にも車椅子を押していった。もし自分がいなかったら花子さんはすぐに死んでいた」と強調していた。そんな中で花子さんが亡くなったのである。

Bさんの主な遺産は複数の都市銀行に預けてあった定期預金約5,000万円と自宅である。まずは、Bさんを受取人として花子さん名義の銀行口座を全て解約していった。この時点までは極めてスムーズに事は進み、残るは自宅不動産の名義換えのみとなった。


悲喜こもごも 遺言執行者は嫌われ役?

Bさん(50代前半)

登記手続の話になるが、花子さんからBさんに名義変更するには権利証が必要である。
花子さんの自宅の権利証は仏壇の引きだしに保管してあることはBさんから聞いて知っていた。私は自宅を訪れ、龍子さんに権利証を出してほしいとお願いしたのだが、龍子さんは「そんな物はこの家にはない。」ではどこにあるのかと聞いても「私は知らない」の一点ばり。結局この日は後日の来訪を約束し退却した。

そして2回目の来訪。この日は、龍子さんが自身の身の上話を1時間以上話された。息子が2人いて其々家庭を持たれていること。自分は独りが気楽で息子の世話にならず気ままに生きてきたこと。花子さんと同居されて以降、今までの日常の生活ぶり、しつこい訪問販売員を撃退した武勇伝などを生き生きと話された。しかし、頃合を見て私が権利証の話を持ち出すと、「最近物忘れがひどく昔のことは覚えていない」と弱々しく答えられた。さっきまでの快活な調子とは別人の如く、よぼよぼ老人に変わってしまった。再度尋ねると、「去年洗濯機が故障して家中水浸しになって難渋した」などと全く別の話にすりかえること3回。
さすがに私も腹が立ってきて、「惚けるのもいい加減にしてください。権利証があることは分かっています。仏壇の引き出しを調べてください」と詰め寄った。
すると龍子さんは再び豹変した。まさに般若の形相になり、「権利証、権利証とうるさいやつじゃ。この家はわしのものじゃ。絶対誰にも渡さん。帰れ、帰れ。」と大声でわめき立てた。まさにあの老身のどこからあんな大声が出るのかと驚くほどの大音響。顔も真っ赤に変色し、ぶるぶる震えて今にも倒れそうになっている。このまま興奮が続くとまずいことになると思った私は、穏やかに「あまり興奮しないでください。今日はこれで帰ります。今日のことはBさんにもお話し、後日又お邪魔します」といって引き上げた。


悲喜こもごも 遺言執行者は嫌われ役?

Bさん(50代前半)

花子さんの遺言書には、全ての遺産をBさんに遺贈すると記されている。Bさんの心積もりとしては花子さんの法要が済み、落ち着いたら時期を見て自宅物件を売却する予定をしていた。しかし、龍子さんのあの様子では事は簡単に済ませられなくなってしまった。
もちろん私は遺言執行者として全権を委ねられているので、執行を妨げるものは法的手段をもってこれを排除しうる立場にあるのだが、龍子さんの身の上話を聞くに、2人の息子とは事実上絶縁状態であり、今更世話になるのは絶対嫌だという。
かといって自身の僅かな年金暮らしでは、アパートを借りて細々と暮らすのにも限界がある。龍子さんも今元気とは言え88歳の高齢なので、できれば穏やかな老後を過ごさせてあげたい。
考えた結果、私はBさんに次のような提案をした。「今回遺言にあるとおり、花子さんの自宅の名義はBさんに変更することには変わりはありません。この点ご安心ください。但し龍子さんが生きている間は今までどおりあの家に住まわせてあげて欲しいのです。龍子さんのお年を考えるとそう長い期間ではないと思われます。ご了解頂ければその旨、覚書を作成しますので署名して頂いたものを龍子さんにお渡しします。いかがでしょう。」
Bさんもこれまでのいきさつから事情は認識されており、龍子さんの敵対的な態度に困惑されていた状況だった為、私の提案に快く応じてくださった。書類が整った翌日、早速龍子さんに連絡を入れ、自宅を訪問した。
そして覚書を見せ、龍子さんが今までどおりこの家に住むことができること、Bさんが約束を守るように私がきちんと見守ること、ついては何かあれば今後何時でも私が相談に乗ることを約束した。この提案に龍子さんも心を開かれ「安心した、嬉しい」と言われ、権利証を渡してくれた。

こうしてようやく不動産の名義変更が完了し、私の遺言執行手続が終了したのである。

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